2015年04月27日

東京で新規就農 東京NEO−FARMERS

 以前、このブログで少し紹介した東京の新規就農について、日経ビジネスで取り上げられていました。
 記事のタイトルは「これはもう革命と言っていいんじゃないだろうか」とちょっと過激ですが、東京で農業を始める人たちが現れている現状や就農する人たちの意識について、好意的な内容でつづられています。

 この記事の中で、東京での新規就農の世話人である東京都農業会議の松澤氏は、就農を希望する人が「なぜ東京を選ぶのか」について、次のことをあげています。

その1:「まず東京は全国で一番、田舎から人を受け入れてきたから、よそから人が入ってくることに抵抗感がない。」

その2:「住宅をみつけるめども立ちやすい。一軒家がなかったり、作業場を確保しにくいっていう問題はあるけど、田舎で就農するのと違い、『住む場所をどうするか』はさほど問題にはならない」

その3:「大消費地が目の前にあるから、農産物の売り方が多様で、最初の年からある程度の売り上げを見込めるという点もある。地方だと、産地の一員として同じ作物をつくることが求められる。」

その4:「もし困ったら、アルバイトができるという感覚もあるんじゃないですか」

その5:「暮らしを大きく変えたくはないという傾向もあるようです。もし、彼らが九州で就農すれば、すべて変わる。まわりに知り合いがいない。どういう場所だかわからない。まわりと同じものを、言われた通りつくるしかない。東京は違う」

 日経の記者である吉田氏は最後に、「新規就農など考えられなかった東京で、農業を始める若者があらわれ、次々にあとに続き、既存の農家や企業を巻きこんでいく。農業の世界で革命的なことが起きつつあると言うと、大げさだろうか。松澤氏の話を聞きながら、日本の社会のあり方に関係する大きな変化が起きていると実感できた。
 この変化が、「きずな」という言葉がはやった東日本大震災をきっかけに始まったのかどうかはわからない。おそらくは、1990年代のバブル崩壊で社会にまん延した閉塞感を背景に、ゆっくりと準備されてきたマインドの変化なのではないだろうか。」「いま日本の中心で始まったばかりの挑戦が、農業と社会の未来に光をともすのを願ってやまない。」と結んでいます。

【2015年4月10日 日経ビジネス 抜粋】
ニッポン農業生き残りのヒント
これはもう革命と言っていいんじゃないだろうか 東京にネオファーマーズが誕生した!

 東京都福生市にある中華料理店「豊楽園」。JR福生駅から歩いてすぐのところにあるこの店が月に1回、農業を志す若者たちの熱気で沸騰する。

 「農地を借りることが決まりました」「独立して会社をつくります」「農業を通して、日本の文化を守ります」「有機農業やってます」。ジョッキを片手に次々に近況を報告する。

 集まりの名前は、「東京NEO−FARMERS!」。東京で新しく農業を始めた人や就農の準備をしている人、彼らを応援する人たちの集まりだ。すでに約20人が実際に就農した。

 月に1回の会合は、お互いに情報交換したり、意欲を高め合ったりするのが目的だ。有志でマルシェに出店したり、地元のスーパーに常設のコーナーを設けたりと実績もつんできた。

 仕掛け人は、東京都農業会議の松沢龍人さん。「おれも変わってるけど、こいつらも変わってる。変わりもん同士でいいじゃないか」。なぜ東京で就農を目指す若者が増えたのか。都市近郊の農業にどんな可能性があるのか。彼らを支援するために奔走してきた松沢さんに聞いた。

1年に「農業やりたい」104人と面接

−就農希望者はどれくらいいますか。

 「相談はひっきりなしに来るよ。この1年なんて104人と面接した。しかも、こちらから『農業をやってくれ』って頼んだ人はだれもいない。そうではなくて、『農業やりたい』って毎日毎日やって来るんです」

−就農支援はどうやって始めたのですか。

 「東京都は基本的に新規就農はないという考えで行政をやってきた。研修制度が対象にしているのは、既存の農家の後継者。うちが相談を受けても、『ほかの県に行ったら』という対応だった。東京では新たに農業はできないって話になっていた。自分もそう思ってました」

 「そんななか、瑞穂町や日の出町で農家同士で農地の貸し借りをする、いわゆる流動化が始まった。貸していた農地を農業高校から返された農家から、『どうにかならないか』という相談も来るようになった」

 「そして2007年に若い井垣貴洋さん夫婦があらわれた。『どうしても東京で農業をやりたい』って言うから、『ほかの県でやったほうがいいんじゃないの』って言ったら、元気をなくしたように見えた。そこで『落ち込むなよ』って言ったら、『じゃあ、やらせてください』と。これでやらせるしかなくなった」

 「でも、適当に言ったんじゃないですよ。瑞穂町で農地の流動化が始まって、職員もそういうことに慣れてきていたから、やれるんじゃないかと思った。こうして初の新規就農者が誕生した。このとき農地を探してくれた瑞穂町の課長さんは、いまは自ら農家になって大豆をつくってます」
続きは本文で

posted by 農楽人 at 22:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | 農で暮らす
この記事へのコメント
はじめまして。
私共は(一財)都市農地活用支援センターと申します。
さて、今年度も農林水産省の交付金を頂きまして、標記事業を実施する運びとなりました。
今年度は、都市農業振興基本法が4月に可決成立しております。国土交通省及び農林水産省が手を組んで、都市部の農業振興策をより一層
推進することとなっております。
 以下のURLから「農」のある暮らしづくりアドバイザー派遣事業の詳細な情報が得られます。
是非この機会にご活用いただけると幸甚に存じます。
平成27 年度「『農』のある暮らしづくり」アドバイザー派遣事業
http://www.tosinouti.or.jp/shientaisaku/H27adviser/H27gaiyou.pdf

Posted by (一財)都市農地活用支援センター at 2015年05月26日 16:06
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