2015年03月05日

参加者募集 畑の樂校・オーガニック農業スクール2015年

 埼玉県にあるヤマキ醸造が、有機農業を体験する「畑の樂校」の参加者を募集していますので、ご紹介します。
 4月から12月まで、月2回で参加費は一家族年間20,000円だそうです。なお、最初の1回目の4月5日はお試し参加日で、無料だそうです。有機農業を体験してみたい方は是非どうぞ。

◆場 所:埼玉県児玉郡神川町大字下阿久原955
◆期 間:2015年4月から12月まで
◆回 数:原則月2回  合計17回
◆時 間:10:00から15:00頃
◆参加費:年間20,000円/家族 スポット参加も可 その場合は2000円/家族
◆作業内容:作物の種まきから収穫までの農作業を体験
        ジャガイモ、枝豆、大豆、なす、トマト、きゅうり、ネギなど
◆問合せ:ヤマキ醸造 TEL0274−52−7070

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2015年02月18日

東京都が都市農業特区の創設を提案

 新聞報道等によると、東京都が国家戦略特区の一環として、「都市農業特区」を提案するそうです。

 報道内容等からすると、内容は2つ。
 (1)農地は税制優遇が受けられる生産緑地の面積要件(500平方メートル)を緩和
 (2)生産緑地を貸し付ける場合にも相続税の納税が猶予されるよう規制緩和
 これらの「税制優遇によって農地の保全・流動化を進め、農業を振興する」というものです。また、「目的は、小規模な都市農地の保全や農地の流動化による担い手の確保、そして生産性の向上である。」そうです。

 
 知事が先頭に立って都市農業を振興する東京都の姿勢は評価できます。今までの都知事たちとは雲泥の差です。しかしながら、東京都のホームページには「都市農業特区」について何ら掲載されていないので、税制優遇が「農地の流動化による担い手の確保、生産性の向上」にどのように結びつくのかよくわかりません。

 確かに、生産緑地の面積要件を緩和すれば、小規模な農地に保全の途が開かれることになります。現在、生産緑地に指定されていない農地、いわゆる宅地化農地には2種類があり、農家が指定を受けたくても受けられなかった小規模農地と、売却予定などで農家が自ら指定を受けなかった農地とがあります。すると、要件が緩和された場合、この指定を受けたくても受けられなかった農地が新たに生産緑地指定される可能性はあります。

 しかし、はたしてどれほどが新たな指定を受けるでしょうか。なぜなら、現行の生産緑地制度は平成3年にスタートし、30年間営農することが条件なのです。もうすぐこの30年の期間が到来し、平成33年以降は生産緑地の売却、転用はいつでも可能となります。わざわざ今から30年間売却も転用もできない制度に自ら申請する農家がどのくらいいるでしょうか。
 制度的に面積要件を撤廃する意義はわかりますが、現実的に農地を保全する効果が増すかどうかははなはだ疑問です。東京都は特区申請するなら追加指定の見込みを具体的に示してほしいものです。

 もちろん、生産緑地の面積要件撤廃の効果はゼロではありませんから、是非進めて欲しいですが、私はむしろ、生産緑地と宅地化農地との中間的な制度の創出を提案します。
 それは、宅地化農地でも自治体と農家が農地保全協定を締結した場合、固定資産税を減免するという制度です。もし、これから10年間、農地として使用することを農家に約束してもらえれば、宅地化農地の減少をある程度食い止めることが可能となるでしょう。
 なぜなら、これから10年間で大都市圏でも高齢化、人口減少が進行し、空き家の増加、宅地需要の減退が想定されているからです。10年間農地転用を引き延ばすことができれば、その時には社会が大幅に変化し、今より一層、都市に農的な空間が求められていることでしょう。

 さて、今回の特区申請で最も不思議なことは、いったい東京都はどのような都市農業を目指しているのかさっぱりわからないということです。
 舛添氏の「東京は都市農業が盛んで色々な生産物があるが、農地を自由に使えるようにしないと規模の拡大はできない」や「目的は、小規模な都市農地の保全や農地の流動化による担い手の確保、そして生産性の向上である。」からは、効率的に農産物を生産する場としての農地という認識しか読み取れません。私は、生産性や収益性など経済の論理から都市農業が解き放されることで、都市の中でこそ実感できる農のめぐみや豊かさという新しい価値を見いだすことができると考えています。

 しかしながら、今回の特区提案の報道等からは、残念ながら、東京都が理想としている都市農業とはどういうものなのかという一番大切なメッセージが何も伝わってこないのです。

 世界一(舛添氏に好きなフレーズ)の農的な都市空間を東京で創造するために、今ある制度に不備があるから特区提案をします、というのが筋だと思います。東京都の政策担当者も当然そんなことはわかっていて、税制優遇さえできれば農地が保全され、農的都市になるという短絡的なことは考えていないでしょう。
 今後、東京都から都市農業特区の詳細が発表されるでしょうから、どんな世界一が出てくるのか楽しみにしています。

【2015年2月14日 日本経済新聞】
 東京都の舛添要一知事は13日、石破茂地方創生相と会談し、国家戦略特区の一環として「多摩地域を都市農業特区にしたい」と提案した。税制優遇によって農地の保全・流動化を進め、農業を振興する。舛添知事は会談後、記者団に「東京は都市農業が盛んで色々な生産物があるが、農地を自由に使えるようにしないと規模の拡大はできない」と述べた。
 現行の法令では500平方メートル未満の市街化区域の農地は税制優遇が受けられる生産緑地に指定できない。特区で面積要件を緩和できるよう要望する。
 生産緑地の相続税猶予も相続人自らが農業を営むことが条件となっているのを改め、土地を貸し付ける場合などにも適用するよう求める。
 今後、都は多摩地域の市町村と連携し、特区の実現を目指す。国、自治体、企業が特区の具体的な事業を話し合う区域会議で今年度中にも正式に提案する。
 都内では港区や千代田区など9区が特区にすでに指定済み。石破地方創生相は会談で「できれば東京全体を指定地域として、東京全体が発展するような役割を果たして頂きたい」と述べた。


【舛添都知事日記 2015年2月17日 現代ビジネス 抜粋】
 2月13日(金)には、石破大臣と会談し、地方創生と国家戦略特区について議論した。「国と地方」という図式で見れば、東京も一つの地方であり、国とは立場が異なる面があるのは当然である。
 一部の論者は、強い東京のせいで地方が弱体化しているかのように言うが、それは間違っており、東京も地方も、ともにWin-Winの関係で競争的共存を図るべきである。東京は、世界を舞台に熾烈な都市間競争を戦っており、首都として日本国を牽引していかなければならない。そのような中で、たとえば税制上の優遇措置で人口を東京から地方へ移すという施策が有効であるかどうか、疑問である。
 石破大臣には、以上のような主張を、率直に展開した。大臣もまた、「高齢者になる前に地方に移住し、新しいコミュニティを創る」という斬新な発想を述べてくれた。
 国家戦略特区については、東京都は、当初の9区に加えて、12区が特区提案を済ませている。それに加えて、多摩地域や区部を「都市農業特区」にして、東京の農業振興を図りたいという提案をした。目的は、小規模な都市農地の保全や農地の流動化による担い手の確保、そして生産性の向上である。都内の農地の6割は市街化区域内にあるが、そのため500平方メートル未満の農地は生産緑地と認められていない。
 そこで、宅地並みに課税されることになってしまう。また、生産緑地は相続人が農業を続ければ相続税が猶予されるが、他人に貸すと課税対象となる。そこで、農地が売られてしまうのである。これらの問題に対処するために、特区では、500平方メートル未満でも生産緑地と認定されるようにしたいし、生産緑地を他人の農業従事者に貸しても相続税猶予が可能なようにしたい。このような規制緩和によって、東京の都市農業を活性化し、担い手を増やしていくことが可能となると考えている。
 この都市農業特区については、次期の区域会議で提案したいので、石破大臣にはその旨を伝え、日程調整がつき次第、開催することの同意を得た。東京都と国が、協力して良い政策を推進すれば、それは都民のみならず、国民全体を裨益することになる。塩崎大臣にしろ、石破大臣にしろ、国政の場で培ってきた友人関係が、国と都の調整に役に立っているのは嬉しいかぎりである。

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2015年02月16日

農林水産省 都市での福祉農園開設に支援。対象者を公募

 農林水産省が平成27年度の都市農業に関する補助事業の対象者を公募していますので、紹介します。なお、締め切りは2015年2月20日です。
 
 今回募集しているのは、都市農業でも特に福祉農園の開設に関するものです。
公募事業は2種類で、一つは、人材育成として、福祉施設等の職員が農業技術を習得する経費、農業者が障害者や高齢者等の対応知識を習得する経費などで、上限額は150万円です。
 2つめは、福祉農園を整備する経費で、農園のみでなく加工施設や農園レストランなどの付帯施設も対象となり、補助金の上限額は1000万円です。

 農林水産省の事業対象は福祉農園となっていますが、障害者の就労・雇用を目的とする農園はもちろん、高齢者の生きがい農園、リハビリ農園等の福祉・介護農園も含まれます。

 超高齢社会となった日本では、高齢者の健康を維持が重要な課題となります。その意味で農作業は自分のペースでできるので、高齢者にピッタリです。そして、都市では、今後、高齢者が急激に増加していくことになります。介護・機能維持型の福祉農園は都市部で需要が高まることが予想されます。
 農林水産省もこのような状況を考慮して、補助事業を公募したのではないかと推測できます。
ビジネスとして考えてみれば、子供が減っているので学童農園より介護福祉農園の方がビジネス展開の可能性が高いとも言えます。

公募事業 その1
◆事業名:平成27年度都市農業機能発揮対策事業(福祉農園地域支援事業
◆内 容:福祉農園の普及モデルの創出と、その普及活動を推進するため、(1)農業分野と福祉分野の双方について専門的な知見を有する職員の育成、(2)地域に福祉農園を普及するための活動を支援。

公募事業 その2
◆事業名:平成27年度都市農業機能発揮対策事業(都市農業機能発揮整備事業
◆内 容:障害者の就労・雇用を目的とする農園、高齢者の生きがい農園、リハビリ農園等の福祉・介護農園及び附帯施設(休憩所、トイレ、農機具収納庫、給排水施設、ゴミ置き場、駐車場等)及び福祉農園で生産された農産物を事業主体が経営する福祉農園で生産する農加工・販売する施設産物を加工又は販売(調理し飲食に供することを含む)する施設

◆問合せ:詳細は農林水産省 農村振興局 農村政策部 都市農村交流課 都市農業室
TEL03−3502−0033
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2011年05月22日

若い世代が育む都市型農業の未来

 中央大学の学生が若い感性で都市農業に関する記事を書いていますので、紹介します。

 都市農業に携わっている若い後継者を取材しています。全体としてよい記事になっています。
 ちょっと残念なのが、取材した内容をそのまま記事にするのではなく、独自に調査して真偽を確認したり背景を探ったりしてから書くことができていたらな〜。

 ところでこの取材をした大学生は、紹介された農家の農産物を食べたのかな?
 もし、食べたのならその感想は? また今後も購入したいと思った?
 取材後食についての考え方や購買行動が変わった?
 などについて、取材後記に書いてほしかったな〜。



タグ:都市農業
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2010年08月16日

野村HD、農業ビジネスに進出

 野村ホールディングが農業ビジネスに参入するそうです。
国内金融機関では初とのことです。様々な企業の農業参入が進むのは刺激になり、農業も活性化して良いことです。

 でも、この野村さんも農業経営のノウハウを提供するところから始め、10月には子会社で農業参入するようですが、順番が逆ではないでしょうか?
 農業経営の経験がなくて、どうやってノウハウを提供するのでしょうか?
だいたい、高額のコンサル料を支払ってくれる農家がそうたくさんいるとは思えないのですが・・・・・・
 最近、「農業はビジネスチャンス」というかけ声を良く聞くし、参入する企業も多いけど、まじめに農業生産を始めるのは一部で、その周辺に参入しているほうが多いように感じます。
 まるで、もうけの少ない農家にさらにたかってむしり取ろうとしているようで、なんかうさん臭いものを感じてしまうのは、小生だけでしょうか。

 ところで、農林中金って金融機関でしたよね。この記事が正しいとしたら、ひょっとして今まで、農家に経営の助言などしてこなかったってこと?


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2010年08月12日

農業回帰への自然な風

 成長や発展は無条件に善であるという発想は、20世紀的なものなのでしょうか。成長、発展するには成長する余地が外部にある必要がありますが、も地球というキャパシティが限られている以上、もはや限界があります。低成長時代となる21世紀は、より良く生きるという質の時代となり、「外へ」から「内へ」ということなのでしょうか。

posted by 農楽人 at 12:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | トピックス

2010年05月15日

農のカルチャースクールが人気



 土いじりや野菜づくりを学べるカルチャースクールに人気が集まっています。
 記事に紹介されているように、農業体験農園をはじめ、都心の屋上での菜園を利用した教室も各地でオープンしています。
 
 都心の空き地といえば、とりあえずコインパーキングにしておくのが今は一般的ですよね。

 でも、もしも、市民農園として貸し出したら固定資産税を免除するという制度を東京都や横浜市が設けたら、きっと多くのコインパーキングが農園に変わっていくでしょう。
 街中に農園があふれ、街にやすらぎとうるおいが戻ってくると思います。

 「都市農業を保全する」という発想から一歩進んで、都市の中にあらたに農業を創る、新しい都市農業を育てるというのはどうですか。
 東京都や横浜市の担当者の人是非、検討してください。
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2010年05月14日

トリンプが「マイ田んぼブラ」発表



トリンプが「マイ田んぼブラ」発表
ノギャルブームにあやかって、作成したようです。

農業が話題になるのは大いに結構です。

でも、これ、服の中につけるブラっていう感じではなさそうですが・・・
だからといって、この格好で田植えするヤツはイネー(稲)よ!!

このブログで下着メーカーの話題にコメントするようになるとは、思ってもいませんでした。
まったくうれしい限りです。時代の変化を感じますな〜。

若者達の間に、農業への関心が高まることは喜ばしいことです。
このようなライフスタイルが広がれば、きっと農業を変えると期待しています。

身近にある都市農業こそ、このような人たちが容易に農業へアクセスできる入口として、
また、日本の農業や食を知るきっかけになる「農のショールーム」であるという認識を持って、情報発信や受入、交流にもっと積極的に取り組んでもらいたいものです。

しかしながら、どうも都市農業サイドからのアプローチは弱い気がするんだな〜。

※「ノギャル」とは
カリスマギャル社長の藤田志穂が、2009年春から秋田県大潟村でコメ作り行う「農業ギャルプロジェクト」の愛称として名付けられた。現在、これが転じて「農業に取り組んだり関心が高いギャルのこと」を指す。
ギャル達が栽培した大潟村のコメは「シブヤ米」として販売された。 また、ノギャル達は、EDWINとコラボレートして、かわいく、おしゃれな農作業着「イケてる作業着」を開発し、2010年2月から販売している。
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2009年08月25日

SOSを発する遺伝子操作トウモロコシ??

 ナショナルジオグラフィックのサイトに記事が載っていました。
なんと、害虫が来るとSOSを発するように遺伝子を操作したトウモロコシができたそうです。

 天敵を利用して病害虫を防除するするというのは、農薬に頼らない点から環境への負荷を低減できると言えますが、一方、その技術を遺伝子組み換えで実現するというのは、新たな環境負荷を引き起こす可能性があると思われます。
 
 「目的のためには手段を選ばない」というのはちょっと受け入れがたいな〜。
みなさんはどう思いますか?

ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト「SOSを発する遺伝子操作トウモロコシ」
タグ:遺伝子 GM
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2009年06月25日

アキバで農業

 東京秋葉原(アキバ)で都市農業への取り組みがスタートしたようです。
その名も「秋葉原菜園」計画。
 6月5日(金)、キックオフイベントが開催されました。
もちろんアキバですからメイドさんによるお米やミニトマトの種まき、苗植えが行われたそうです。
「秋葉原菜園」計画では、メイドさんが育てた野菜やお米をアキバで食べられることを目指しているそうです。

 都市農業がいろいろなところで盛り上がっています。
このことは、「農地や農家のないところでも、都市農業はできる」ということを示しています。
いや、むしろ、そういう場所だからこそ都市農業が求められていることが読み取れます。

農地や農家にこだわっていては、都市農業の新たなムーブメントは見えなくなる!

詳細はこちら
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2009年06月01日

え!農業で婚活?

 ここ最近、急に多方面から農業に注目が集まっていますが、ついに、テレビドラマにもなるなど今話題となっている婚活まで農業とジョイントするようです。
 農業と結婚といえば、農家の嫁さん募集のお見合いパーティを連想しがちですが、今回のイベントはちょっと異なっているようです。
 普通の独身男女(でも農業には少し関心のある)が農業体験という共通の体験を通じ、パートナーを探していくという内容です。
 農業に男女を結びつける効果があったとは、知りませんでした。
これも立派な農業の多面的機能というのでしょう。


 詳細は「畑DE婚活」で 

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2009年02月20日

中国の上海で市民農園がブーム

 エクスプロア上海によると中国の上海で市民農園がブームだそうです。
 食品の安全にまつわる事件が発生しているので、「自分で食べるものを自分で作るのが一番安心できる。」というのは当然のことだと思います。
 一方で、急激な都市化が進んだことから、憩いやストレス発散、人間性の回復のため土いじりの欲求が上海市民に高まっているのかもしれませんね。趣味と実益をかねて市民農園が人気ということだそうです。
 都市の住民が「農」を求めることは万国共通といえそうです。

エクスプロア上海
 上海市民の間で、家庭菜園が静かなブームを起こしている。昨今の野菜高や食の安全の問題とも関係があるが、なにより自分で野菜を作ってみたいというホワイトカラーが増えている。そこで、上海市郊外の青浦区金澤鎮?卜村では、家庭菜園をレンタルで行っている。
 面積は66平米単位で、年間の借地料は600元。これで、農地の使用権が借りられ、もちろん収穫したものは自分で持って帰られる。日頃仕事で忙しいサラリーマンやOLは、週末にやってくることが多いが、その他の時間は、農民が世話を手伝ってくれる。また、農園の管理者からは、アドバイスももらえ、様々な野菜を栽培できるが、植木や建物は設置することはできない。
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2009年02月18日

田んぼの生き物リストの完成から農業と環境の関係について考える

 子ども達と一緒に田んぼにいると、よく「いったい、田んぼには何種類ぐらいの生きものがいるの?」と聞かれます。しかし、信じられないかも知れませんが、実は今までその答えは分かりませんでした。
 なぜかというと、戦後の農業技術は生産効率一辺倒だったので、田んぼはお米をたくさん生産するための装置や工場のように認識されていました。だから、害虫はもちろん、お米の増産に無関係の生き物はむしろいないほうがよいという視点で生き物を見ていたのです。
 こんな状況ですから、お米の生産に関係のない生き物まで調べようなんて人はいなかったのです。だから、答えは分からなかったのです。

 しかし、農業の持つ多様な価値が見直されるようになり、田んぼの生き物を育む力にも関心が集まるようになりました。そこで、NPO農と自然の研究所が中心になって「田んぼの生きものは何種類?」に答えを出すため田んぼの生き物調査を各地で行い、ついに田んぼの生き物リストが完成したようです。

 さて、これからの農業を考えたとき、環境と調和した持続的な農業生産が求められるのはもちろんのことです。しかし、現状をみると、「環境にやさしい農業」や「環境保全型農業」などのあいまいな表現や、5年後には3割農薬削減にしますと宣言しただけの「エコファーマー」(つまり削減しなくても努力する姿勢だけでOK)、「減農薬栽培」、「有機農業」まで環境をキーワードにした農法、技術、農業政策が氾濫しています。

 でも、ほんとうに環境に良いの?
 いったいどちらのほうが環境保全効果が高いの?
 消費者はどれを支援したらいいの?
 と疑問を感じるのは当然のことです。

 そこで、効果を検証するのに、この生き物指標の完成ということが大きな意味を持つのです。
 生き物の多い田んぼと少ない田んぼではいったいどこがどう違うのか。とかく、農薬を減らす回数ばかりに目が行ってしましいますが、農薬を減らすのは手段であって、目的は環境を保全すること。その重要な指標の一つが生き物を豊かにすることだと思います。

 目的がはっきりすれば、生き物を増やす農法や技術を組み合わせればいいのです。または、その方向で技術開発すればいいのです。生産性の向上でなく、生き物の多様性の向上に支援していこうという流れになります。もし、生き物を豊かにするために生産量が減ったり、労力が新たにかかるのならその分を補填していく仕組みを考えるということも必要となるでしょう。

 特に、都市農業では、たとえば500kgの収量はあってもトンボもカエルもいない田んぼと、400kgしか取れなくても赤トンボが群れ、カエルが跳ねる田んぼではどちらの存在価値が高いのでしょうか?公的資金を(補助金、税の減免)を使ってまで保全したり振興したりするに値する都市農業とはいったいどんな農業なのでしょうか。

 従来の生産振興に偏った農業施策を続けて行くことが良いのか、現場で、農業者だけでなく、市民、行政、研究者を巻き込んで真剣に議論されることが望まれます。

 今後、農業と環境を語るとき、技術や農法、政策がいったいどのように貢献、効果を挙げているか比較検討するうえで一つの物差しが出来たという意味で、この生き物リストの完成は大きな意義を持つと思います。
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2008年12月03日

百貨店の福袋に農業体験!

 新年恒例の福袋。楽しみにしている方も多いと思います。
 さて、来年の福袋の目玉は「農業体験」だそうです。今年は産地偽装や汚染食品など食を巡る問題が次々と起こったので、一番安心なのは「自分で食べるものは自分で作り収穫する」こと。

 そこで、銀座三越では「銀座三越的農業生活」という福袋(1組2人限定 31,500円)を販売するそうです。これは、千葉県市原市の農地を1年間借り、農家に無農薬栽培を教わりながら栽培から収穫までの体験ができるというもの。なんと福袋には、農作業のためにジーンズ、手ぬぐい、麦わら帽子もセットされているという心配り。
 一方、大阪高島屋では、滋賀県内で自分で田植えから稲刈りまでを行い、新米1俵分がもらえるという福袋(15人限定 30,000円)を販売するそうです。

 東京都練馬区のある農業体験農園の料金(指導料、農業資材費、収穫物代込み)が43,000円ですので、確かにお得感はありますよね。
 でも、数が少ないところからすると、話題づくりという面が強いのでしょうか?
 まあ、そうであっても、「”農”ってちょっといいんじゃない」という感覚が広まってくれることは喜ばしいことだと思います。
 三越、高島屋さん、ぜひ、2010年の福袋は、もっとたくさん用意して下さいね。 

2008年12月2日 毎日新聞
 福袋:農業体験、一流メーキャップ…アイデア続々
 百貨店各社が新春初売りの福袋に知恵を絞っている。食の安全に対する消費者の関心の高まりに応えて農作業を体験できる企画や、女性の「変身願望」に焦点をあてたアイデアなど、あの手この手で話題づくりに精を出している。景気悪化で厳しい商戦が予想される中、来店増につなげようと懸命だ。
 三越銀座店(東京都中央区)は、千葉県で36平方メートルの農地を1年間借り、大根や白菜など野菜の栽培から収穫までを体験できる福袋(3万1500円、1組2人限定)を用意した。高島屋大阪店(大阪市)も滋賀県内で田植えと稲刈りを体験し、新米1俵分が届く福袋(3万円、15人限定)をそろえた。三越広報は「食の問題や物価高と暗い話題が多いが、家族で収穫を楽しんでみては」と話す。
 <続きは本文で>
2008年11月27日 銀座経済新聞
 銀座三越、早くも福袋を発表−テーマはエド・はるみさん「グ〜!」
 銀座三越(中央区銀座4、TEL 03-3562-1111)は11月26日、来年1月2日より販売する福袋の内容を披露する「2009 三越の福袋 お披露目会」を開催した。
 銀座在住でお笑い芸人のエド・はるみさんの人気にあやかり、今年のテーマは「good(グ〜)!」。各売り場担当者により企画された「グ〜」な福袋が、趣向の凝ったプレゼンテーション形式でそれぞれ発表された。
 今年の「目玉」(同店)は、「銀座三越的農業生活」(1組2人のみ=31,500円)。昨年に引き続き体験型の福袋で、千葉県市原市の農地(11坪)の1年間賃貸と、無農薬栽培を行なうオーナーによる実地講習、水道使用量や管理費なども含まれる。「食の安全」「物価の高騰」「産地偽装」など世相を反映したほか「自分で食べるものは自分で作り収穫する。これこそ究極の『エコ』」(同店)と「エコ」にも絡めて企画した。
 毎年、目玉福袋を担当する同店営業推進部企画の増子さんは、福袋に含まれるジーンズに手ぬぐいと麦わら帽子という出で立ちに片手に野菜を持ち登場。「今年の8月から企画を開始。都内からの交通の便の良さと農地オーナーの人柄の良さが決め手となり同地を選んだ。まさにお客さまが求めているもの」と自信を持って話す。8階催物開場で抽選で販売する。
 <続きは本文で>
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2008年11月26日

「農林水産省補助事業 地域産業マネージャー育成研修」の受講生募集

 地方へのUJIターンを希望している都市在勤者や農村地域での活性化に取り組み始めた方を対象とした研修会の参加者を募集していますので、ご紹介します。この研修会は、農村地域における地域づくり事業・産業振興の展開にあたって地域をリードし主体的に活動する人材「地域産業マネージャー」の育成を目的とし、農林水産省の補助金により民間会社のランドブレイン(株)が実施するというものです。
 全5回の受講が基本ですが、関心のあるプログラムのみ参加することも可能です。
 また、実地研修では、新潟県上越市をフィールドとしているNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部の活動を実際に体験できます。


◆日 程
 1)中央研修会(前半)
   日時:2008年11月29日(土)
   場所:八重洲ダイビル第2会議室(東京駅八重洲口)
 2)実地研修会
   日時:2008年12月6日(土)〜8日(月)
   場所:新潟県上越市西部中山間地域 桑取谷
 3)実地研修会
   日時:2009年1月14日(水)〜16日(金)
   場所:新潟県上越市西部中山間地域 桑取谷
 4)中央研修会(後半)
   日時:2009年1月24日(土)
   場所:八重洲ダイビル第2会議室(東京駅八重洲口)
 5)中央研修会(後半2) 
   日時:2009年2月14日(土)
   場所:八重洲ダイビル第2会議室(東京駅八重洲口)
◆受講料:無料 ただし、現地研修会では宿泊費等が必要
     参加は事前登録制です
◆問合せ:ランドブレイン株式会社 TEL03−3263−3811
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2008年10月22日

「農家レストラン」が新語辞典に掲載

 「農家レストラン」がnikkeiBPnetの「時代を読む新語辞典」に掲載されました。
 確かに、ここ最近、各地で農家個人または、農家女性のグループが運営しているレストランや食堂をよく見かけます。地元産の食材を利用した料理や、郷土料理などがメニューとなっていることが多いようです。
 しかし、農家レストランの定義があるわけではないので、施設の規模や料理・サービスの質、地元産食材の使用割合までさまざまです。
 でも、出掛けた時には、できる限り農家が運営しているお店か郷土料理が食べられる飲食店を探して立ち寄るようにしています。珍しい食材や素朴な料理に出会えることを楽しみにしています。
 このblogでも、順次、お薦めレストランをご紹介していきたいとと思います。
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2008年10月07日

なぜいま?”自然回帰”する女優たち

 「なぜいま?”自然回帰”する女優たち」というおもしろい記事をWebで見つけたので、ご紹介します。
その記事によれば、現在、女優の釈由美子が毎日愛情込めて自宅で育てているものは、なんと「ぬか漬け」らしい。詳しくは釈本人のBlog(Shaku Diary)を見ていただくとして、女優と「ぬか漬け」って相性がいいのでしょうか?
 記事ではほかに、富士山麓に移住して農業している工藤夕貴や栃木県那須で農業している高木美保も紹介していて、「彼女たちが口を揃えて言うのは「自然に癒された」である。そんな姿に共感する同世代の女性も多い。」と解説しています。
 農的暮らしがじわじわ広がっていくのは、うれしいですね。
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2008年09月10日

農林水産省、「地産地消の仕事人」を48人選定

 農林水産省は、8日、地域で収穫された農作物などを地元で消費する地産地消活動に取り組む農業関係者や料理人、学校給食関係者、流通関係者などを「地産地消の仕事人」として、34都道府県の48人を選び、公表しました。
 今後、今後各仕事人の「仕事」ぶりを順次、同省のHPで紹介するなど、仕事人の活動について情報発信を行っていくそうです。
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2008年09月02日

NHK教育「生きものの豊かな田んぼ」を放送

 NHK教育番組の「知るを楽しむ」で田んぼの不耕起移植栽培が9月3日(水)から放送されます。岩澤 信夫さんが4回にわたって不耕起移植栽培に出会うまでから不耕起移植栽培の魅力、これからの姿について話されるようです。
 不耕起移植栽培は、以前にもこのブログでご紹介しましたが(2006年5月28日)、従来の稲作の常識を覆し、田んぼを耕さずに稲を育てるという農法です。従来の稲作〜稚苗を機械で密植しするのでひ弱のため化学肥料と農薬で育てる〜への疑問からスタートしたものです。丈夫に育てた成苗を耕さない田んぼへ粗植すると稲は潜在能力をフルに使って育とうとし、農薬に頼らない稲作が可能となるというものです。さらに耕さず、農薬も使用しないため多くの生き物が田んぼに戻ってきます。私も耕さない田んぼを何度も見ましたが、その生き物の多さにはいつも驚かされます。

 さしあたって、東京や横浜、川崎の田んぼは収益性や収量とは別の次元で稲作が行われているわけですから、東京都や神奈川県は環境支払いなどの制度を設け、早くこのような生き物が豊かな田んぼへ転換するように誘導すべきと思います。

 また、このような農法が確立しているにもかかわらず、未だに学童農園など学校での稲作は従来の農法ばかり。そもそも苗を手植えするわけですから、成苗のほうが植えやすいし、その後の生育も良好ですし、さらに生物層も豊かなのですから観察にはもってこいです。ぜひ、不耕起移植栽培こそ学校で取り入れていただきたいものです。
 でも、もしこの農法が学校で教えられると、農家の人や農協、普及員は困ってしまうでしょうね。だって「どうしておじさんたちはこの方法でお米を作らないの?」と子供たちに聞かれしまうから・・・・・

 詳しい内容は、番組をご覧になってください。

 
放送日
再放送
第1回日本の農業はコメだ
9月3日(水)
PM10:25〜50
9月17日(水)
AM5:05〜30
第2回耕さない田んぼが農家を変える
9月17日(水)
PM8:00〜25
9月24日(水)
AM5:05〜30
第3回生きものが集まり、人が集まる
9月24日(水)
PM10:25〜50
10月1日(水)
AM5:05〜30
第4回田んぼを守るために
10月1日(水)
PM10:25〜50
10月8日(水)
AM5:05〜30

*第2回の17日は放送時間が早いのでご注意を
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2008年08月30日

2008年産の米の作柄は良好の見込み

 農林水産省が28日に発表した2008年産のお米の作柄概況によると、今年は「やや良」と順調の模様です。台風などで大きな影響を被害がなければ豊作になるようです。
 ここ数年はお米は過剰気味で、昨年は市場隔離する緊急対策を行ったばかり。ところが最近は、世界的な穀物高騰を受け、パンなどの小麦製品が値上がりしたことで、お米消費が戻りつつあるそうです。ふりかけや佃煮も売れているようです。
 また、米を粉にして小麦粉の代わりにする米粉に注目が集まり、米粉パンが人気とか。モッチリしていて美味しいそうですよ。【2008年8月26日 FujiSankei Business  i.】 
 お米の消費を維持しつつ、米粉人気をさらに高めるためには、米飯用の米は品質管理を高めることはもちろんですが、割れ米や高温による乳白米は米飯用からきちっと分離して、このような米を米粉用として加工に回すことが大切だと思われます。規格外となった米が再び激安店で飯米として販売されることを防ぎ、米粉用に確実に供給される仕組みを産地側で作ることが、長い目で見れば農業者、消費者ともにメリットとなると思われます。
 

タグ: 田んぼ
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